職場のストレス診断・職業性ストレス簡易調査票 無料診断!厚生労働省が作成したストレスチェック

ストレスと癌

医療の進歩によって、癌で死ぬことはグンと減りましたが、それでも、癌は死因の代表的な病です。「自分だけは癌にかからないだろう」「まさか自分が・・・」などと思ってしまいがちですが、癌は特別なものではなく、誰でも発症してしまう可能性のあるものです。

癌と一口に言っても、その種類は様々です。臓器から筋肉、骨、血液など、癌ができた部位によって癌の種類は変わってきます。例を挙げるのであれば、脳腫瘍、胃癌、肝臓癌、筋肉腫、骨肉腫、白血病などになります。もちろん他にも癌はあり、それぞれの癌によって性質や傾向なども変わります。しかし、癌が発生するメカニズムはどれも同じで、細胞中の遺伝子の突然変異によって引き起こされます。そのため、遺伝子の突然変異を起こさせなければ、癌にはなりません。では、この突然変異はどうして起こるのでしょうか?

遺伝子の突然変異には、生活習慣、感染、遺伝、などが関係しています。偏った食生活や、喫煙、飲酒などによって、大腸癌や、肺癌、食道癌などのリスクが高まります。またウイルスなどに感染したことが引き金になって、癌を発生させてしまうこともあります。B型肝炎やC型肝炎のウイルスに感染してしまうと、肝細胞癌のリスクが高まります。子宮頸癌などは、性交経験の多い女性に発生しやすいとされています。その理由は、性交によって、子宮頸癌を発生させるウイルスに感染しやすいからです。乳癌などは遺伝が大きく関係している癌で、乳癌にかかった人がいる家系の場合は、乳癌検診などをきちんと受けることが大切です。

遺伝の場合は、癌の早期発見に努めることが大切になりますが、生活習慣や感染などについては、癌を予防するためにいろいろな対策がとれます。また、癌の発生にはストレスも関係している場合があります。過度のストレスを受けると、自律神経のバランスが崩れ、免疫力が低下します。また、脳からの指令により副腎と呼ばれる部位からストレスホルモンが分泌されるようになります。このストレスホルモンが分泌されることによって、人はストレスと日々闘っている状態になるのですが、分泌が継続してしまうと免疫機能を低下させ、感染症などを起こしやすくなります。癌の発生には免疫力も大きく関係しているため、自律神経の乱れやストレスホルモンの過剰分泌などが続くと、免疫系の働きが弱まり、癌を発生させやすくしてしまうのです。

癌はとても辛い病気で、進行すると、全身倦怠感や痛み、各部位に付随した症状が一気に押し寄せます。抗がん剤などの治療による副作用や合併症による症状も大きな苦痛を伴います。転移などを起こしてしまうと、全身に癌細胞が広がり、多臓器不全や敗血症などを引き起こし、最悪死に至らせます。手術すれば簡単に治癒する癌もあれば、手術が困難で抗がん剤や放射線などを組み合わせて治療するケースもあり、同じ癌でもその人の身体の状態によっては、進行が早かったり、奇跡的な生命力を発揮し回復に向うこともあります。一概に言えることではありませんが、ストレスホルモンの分泌が正常で、免疫力や自然治癒力が高い人などは、もし癌にかかってしまっても、治癒する可能性が高かったり予後が長くなったりするという報告も挙がっています。そのため、ストレスホルモンが過剰に分泌されてしまうと、癌にかかりやすくもなり、発症後の経過を左右する可能性も高まってしまいます。