職場のストレス診断・職業性ストレス簡易調査票 無料診断!厚生労働省が作成したストレスチェック

ストレスと慢性疼痛

痛みを感じるとき、原因はふたつあります。それは、原因となる身体的な病気が悪さをしているために痛みを感じている場合と、不安、恐怖、緊張など精神的な要素が影響して痛みを感じている場合です。精神的な理由から痛みを感じるだなんて、少し想像できない話かもしれませんが、ストレスを抱えこみやすい人などは、こういった現象を日常的に経験していることが多いです。

たとえば、持病に腰痛や頭痛を抱えている人がいます。このような人たちは、慢性的に頭痛や腰痛を感じていますが、不安や緊張、興奮などのストレスを受けることで、その症状が悪化してしまうことがあるようです。「大事な会議があるから今日だけは頭痛がおさまってほしい」などと前日に意識しすぎていると、当日、頭痛は軽減するどころか、我慢できないほどの痛みになっていたりします。大事なときに痛みのせいで失敗しないか、というような不安も、さらなるストレスとなり、痛みを悪化させることにもなり、いつまでたってもよくならない痛みに耐えているうちに、それ自体が大きなストレスとなって、悪循環を起こしてしまうこともあります。

他にも、虫歯の例があります。たとえば、何かの拍子で歯が痛み出したとします。いったん痛み出すと、仕事をしても食事をしても、寝ても覚めても歯の痛みが気になってしまいます。すると、だんだんその状況がストレスになり、歯の痛みも増強してしまったり、痛くなかった歯まで痛みを感じるようになってしまったりするようになります。しかし、歯の痛みを忘れてしまうくらいの恐怖や、不安、喜びなどを感じると、それまで痛がっていたものが、全く痛くなくなってしまったりもします。

このように、ストレスを受けることで、痛みが発生したり、増強、緩和が起こったりします。なぜ、ストレスがこういった痛みに影響するかというと、ストレスが、自律神経やホルモン分泌のバランスと深い関係を持っているからです。自律神経やホルモン分泌というのは、そのバランスが崩れてしまうと、痛みを感じやすくなったり、逆に痛みを感じにくくなったりします。痛くなる原因が何もなくても、精神的ストレスが痛みを感じるように脳へ働きかけてしまったり、病気によって激痛がして当たり前の状況なのに、脳の興奮によって痛みを全く感じないということが起こったりするのです。

ストレスを放置していると、慢性的な痛みだけではなく、精神的な病気を発症させてしまう可能性も高まります。原因不明の痛みが続くようなら、一度病院へ行って相談をし、医師のアドバイスを聞いてみるのもよいかもしれませんね。