職場のストレス診断・職業性ストレス簡易調査票 無料診断!厚生労働省が作成したストレスチェック

診断結果の補足と解説

以下は、あなたが実施したストレス診断を作成した専門家グループによる、ストレスについて解説した文章です。ストレス診断の結果についての理解がより深まるでしょう。

ストレスとは?

「ストレスとは、ある社会的な事柄が刺激となってヒトの体や心におこる反応のことをいいます。私たちは皆、仕事をしたり、人と話をしたり、日常生活では何らかの刺激を受けそれに反応しており、少なからずストレスが生じていることが考えられま

ストレスは人生のスパイス」ともいわれているように、ある程度のストレスは仕事の能率をあげたり、健康を維持する上でも必要なものでしょう。しかし、ストレスが過剰に積み重なると、集中力がなくなったり、気持ちよく仕事が出来なかったり、眠れなくなったりし、時にはこれらのために体の調子が悪くなることもあります。

従来のストレス診断では、「ストレスによって起こる心身の反応」の視点のみからストレス度のチェックを行っていましたが、今回の診断結果では、ストレスを「ストレスによっておこる心身の反応」のみでなく、「ストレスの原因と考えられる因子」、「ストレス反応に影響を与える因子」の3つの視点からお示ししています。

1.ストレスの原因と考えられる因子

仕事の量が多すぎたり、限られた時間内に多くの仕事をしなければならない状態では「心理的な仕事の負担(量)」が高くなるでしょう。この状態が持続すると、疲労が蓄積し、さらにはいきいきとした感情が低下し、心身の過度の疲労状態を示すことがあります。「心理的な仕事の負担(量)」が極端に高い方は、もう一度自分の仕事量を見つめ直し、それが大きな負担になっていると感じる場合には上司や同僚などに相談なさることをお勧めいたします。

次に、「心理的な仕事の負担(質)」は、集中力や高い技術を要求される仕事についている場合に高くなります。「自覚的な身体的負担度」は、文字どおり身体的負担の高低を示します。これらの負担度が高い仕事についている方は、仕事が一段落した時や、昼休みなどの休憩時間に全く別のことを考えてリラックスしたり、疲れがたまらないうちに頭やからだを休めることが重要でしょう。

「職場の対人関係」についてですが、職場は上司、同僚、部下などと顔を合わせ、1日の三分の一以上を過ごす場所ですので、そこで起こる様々な対人関係はストレスとなりうる大きな要素です。この点数が高い方は、職場の周りの方との関係でストレスを感じ、時に精神的な負担になっている場合もあるでしょう。それとは逆に、この点数の低い方は、仕事上のストレスがたとえ強かったとしても、悩みや愚痴を聞いてもらうなどして対人関係がストレスの軽減に役立っていることも考えられます。職場の対人関係は、個人的な努力で改善することはなかなか難しいかもしれませんが、一人で悩まず信頼できる友人や先輩、あるいはその問題が自分一人で抱えきれないときには、産業医や保健婦を訪れ相談してみることをお勧めいたします。

「仕事のコントロール度」とは仕事の内容や予定や手順などを自分で決められる程度のことです。例えば、達成すべき目標が高く設定されている仕事、上司から一方的に与えられたり、急な変更が多く予定が立てにくい仕事などがコントロール度の低い仕事に当たります。このような状況は、個人の努力だけで改善することは困難かもしれませんが、前述の「心理的な仕事の負担(量)」の高い状況とコントロール度の低い状況とが重なるとさらに負担が大きく、ストレス度が高くなりますので注意が必要です。

「技能の活用度」、「仕事の適性度」、そして「働きがい」は、あなたご自身がこれらの項目に対してどのようにお考えかを示しています。すなわち、これらが高ければ、自分の持つ技能は十分に活用され、仕事の内容は自分に合っていて、働きがいもあると感じているわけです。ただし、これらの結果が今回お返ししたプロフィールで低くとも、今後、仕事の種類や会社の状況により、あなた自身の技能が活用され、仕事も自分にむいていると感じられ、働きがいも湧いてくることもあるでしょう。

2.ストレスによっておこる心身の反応

ストレスをうまく解消できないと、精神的、身体的不健康がもたらされることがあります。

仕事や対人関係などでイライラしたり、疲れを感じたり、不安になったり、あるいはふさぎ込んでしまうことは、どなたも経験があることでしょう。ストレスがかかったときにこのような状態になることはある意味で普通の反応かもしれません。しかし、そのような状態がなかなか変わらず長く続く時には、精神的な不調を来している可能性も考えられます。また、「活気」は心やからだの健康状態を示すとも考えられ、低い場合には元気がなく活動力が低下している状態が推察されます。「イライラ感」、「疲労感」、「不安感」、そして「抑うつ感」(気分の落ち込み)の得点の高い方、さらに「活気」も低い方は、過剰なストレスがかかっていないかを再点検し、そのような状態が続くときには産業医などに相談してみることをおすすめいたします。

また、ストレスがかかることにより、イライラ感や不安感が無くとも、めまいがする、頭が重いなどの身体の不調(身体愁訴)が出現することもあります。「身体愁訴」の得点が高く体調の悪い方は、まず身体の異常がないかチェックを受けましょう。異常が特になく、イライラ感、疲労感、不安感、抑うつ感などの精神的ストレスの得点とともに身体愁訴の得点が高い方は、ストレスが過剰であるあまり精神的にも身体的にも不調を来している可能性も考えられますので、自分で再点検なさることが必要であると思われます。なお、身体愁訴の点数のみが高い方も、ストレスが過剰である可能性がありますので、ストレスの原因とつき合わせて再点検して下さい。

お示ししたストレス調査項目の他、飲酒量が増えたり、たばこの本数が増える、といった行動の変化もストレス反応として考えることが出来ます。お酒やたばこも適度に飲んだり吸うことはストレスのはけ口になりますが、過度の取りすぎはアルコール依存症やニコチン依存症、また肝機能障害、循環器疾患、そしてがんなどの病気の原因になり得ますので、注意していただきたいところです。

3.ストレス反応に影響を与える他の因子

職場の人や家族からの「サポート」はストレスを軽減する効果があります。今回の診断ではあなたが周囲の人からどの程度サポートを受けていると感じているかをお伺いいたしました。職場のサポートの中でも大切なのは日頃のコミュニケーションと言えるでしょう。コミュニケーションを密に行うことによって、お互いの信頼関係を養うことができ、そうすることでストレスを軽くしたり、和らげることができます。また、仕事でつらい時、悩みのある時には、それを周囲に相談し、自らサポートを求めることも大切ではないかと思われます。

最後に「仕事や生活の満足度」ですが、満足度が高い方は、ストレスが高くともそれに対して前向きに対応していくことができ、ストレスを克服していくことも可能ではないかと考えられます。この得点が低い方は、今回のストレスプロフィール全般をご覧いただき、自分なりに満足度が低い理由をお考えになってみて下さい。そして、もしも自分なりの解答がだせないときには、ご家族や気軽に話せる友人に相談したり、それでも納得できないときには産業医などに相談することをお勧めいたします。